【おわりに】
〜ドミニカ&アリゾナを振り返る〜
ドミニカに行く前から一年間、アメリカが目的でやっていた。周りには「一年間何やってんだ」と見られて、冷たい反応もあった。けれども、自分の中にある「限りなき挑戦」として、野球をやるプレイヤーとしてのけじめをつけたいという気持ちが大きかった。
メジャーへの道のりは、惜しいところまで行った。結果的には届かなかったけれども、何よりもチャレンジできたこと自体が嬉しかった。日本を飛び出してまったく違う大地で、言葉や習慣、ものの考え方の違いに戸惑いながらも踏ん張ったことが、自分の視野を広げることにつながった。野球以外のところで貴重な体験ができたことが、大きい。
今は「見る」立場になっているけれども、自分はこれからもいろいろなことにチャレンジしていくことを忘れないし、同様に、これからさまざまな挑戦をしていく若い人たちを、それぞれのシーンで応援していきたい。
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